きしもとのブログ。

日頃のあれこれニッキ。

第2回 UX SHIGA 「オブザベーション(観察法)ワークショップ」振り返り

ブログを書く事自体が久々な上に書く事が苦手ですが、とりあずめちゃくちゃではありますが、忘れない為にもいったんに書いてみます。

 

何を行ったか次回忘れない為にもワークショップの内容を書き起こしてみました。


【タイムスケジュール】

9月14日@成安造形大学生涯学習センター

13:00 観察法講義と課題説明

13:30 観察スタート

14:30 シートの清書

15:00 分析と問題発見

16:30 発表と講評

17:00 終了 懇親会

 

 

今回のワークショップの課題

「ゼリーの新パッケージをデザイン(開発)する。」

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今回は、デザインや提案は一切せず、データのみを調査分析する「行動観察」を行い、

次回は今回の調査・分析から得たものからパッケージの提案をします。

 

行動観察とは、被験者が体験している行動と発話をなるべく細かく分けて記述するものです。(細かければ細かいほど良い。30個くらい)

 

メンバー内での役割は

・被験者

・モデレーター(被験者と話しても良い)

・行動データを書く

・発話データを書く

・撮影者 

※赤文字は、自分が実際に行った役割

 

 今回、ゼリーを食べている被験者は、「おいしい」とかではく、

スプーン小さいな」とか「なかなか開けれないぞ!」となど、思った事をとにかく声に出します。とにかく、客観的に。

心の中で思っていたようなことを口にする事で、問題と原因のヒントを得る事ができ、問題解決への道につながるのです。

 私は最初にゼリーを食べたのですが、何を言っていいのか分からず「おいしい」と普通に言ってしまいました。

でも心の中では、「果物あきたな〜」とか「手べたべたする」「種ほかすの恥ずかしい」などなどなどなど…思っていた事は沢山あったのに発言ができず、結果発話データが少なくなってしまいました。

 

そして、発話の内容と作業ステップを照らし合わせ、気になる行動やエラーも書き起こしていきます。

 

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そして、分析結果をエクスペリエンスフィードバック法をしました。

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・作業ステップ

・改善のヒント

・問題点

・様々な事象・エラー・発言

 

ポストイットに書き起こしていき、心理曲線や発話データ、起こった事象などを照らし合わせると問題点が浮き出てきます。そして、改善へと繋がります。

私は、この時付いて行くのに必死になっていた部分もあったのか、エクスペリエンスフィードバック法の図を見たときに、上から書けばいいや、と思っていたのですが後で振り返ったときに、事象やエラーなどの事柄をばーーと書き起こしてから、作業ステップ→発話→問題点→改善案という順番にすれば良かったのだと思いました。

今回作業ステップは一人の方をモデルケースとして書き起こしたのですが、他の2人の行動はどこに書けばよかったのだろうと思ったときに、事象やエラーの所に、書く事でより多くの問題点が出たのではないだろうかと思いました。作業ステップはそこまで重要ではないのかな?

そして発言が重要ということをそのときはあまり意識していなかったため、事象と発言の付箋を同じ色で使用してしまい、見づらくなってしまいました。(途中でメンバーの方が色変えましょうと提案されたのですが、そのときに発話の重要さを知っていたら立ち止まっていたと思います...反省)

どうしても上から書く癖?がついているのか、ここで一度立ち止まって何から書けば改善案にたどり着けるか考えれば良かったなと思いました。

 

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とりあえず流れはこんな感じでした。

 

そして、最後に浅野先生は「そのまま使ってもうまく出来る方法を考える。」

「素人は足し算、プロは引き算」とおっしゃっていました。

後に振り返ったときに、初回の講座で紹介されていた路線転落防止対策の話しを思い出しました。

matome.naver.jp

まさにこういう事ではないだろうかと。

バリケードをつければいいというのも一つの改善案だが、そのまま使ってもうまく出来る方法としては、何かを足すのではなく、椅子を横にすれば良いのだ。

 

やはり、"ヒト"を見る事が大事なのだと。

そして、発話から得られるヒントが一番大きい事だと。

行動をつい見がちではあるが「開けにくいなぁ」と発言しているほうが根拠として使えます。私たちのチームでは、最初はモノを見がちでしたが、心理曲線を見てその後に発話のデータと照らし合わせて「なぜこの部分では下がっているのか」や「一人だけ上がっている理由は何なのか」など、だんだんモノではなくヒトを見るようになっていったと思います。

 

 今回学んだ事を3つにまとめるなら、

・すぐに解決策を出さない。

私はよく、課題でもとにかく最後のゴールを形にする癖があり、その際のなぜこのようなコンセプトになったか、形になったのかを後付けで片付けてしまう事があります。

形にするまでに、一度立ち止まって「問い」を考える習慣を付けたいと思いました。

 

・目的をしっかりと持つ。

今回の連続WSの目的は「パッケージをデザインする」ためのデータ収集なのに、だんだんとスプーンが小さいや、もっと汁がこぼれないようにすればいいのに…など目的からだんだんと離れていました。目的を常に意識してモノゴトに取り組みたいです。

 

・気付きを大切にする。

私はつい最近情報デザイン研究会に入部しました。第1回目のUX SHIGAでは部員では無かったため、話しを受け身で聞いており分かったつもりで終わっていました。振り返りのブログを書こうとしてもなかなか言葉が浮かばなくて結局書けず仕舞いでした。しかし、今回第2回目では部員として参加したので、前回とは違い頭をフル回転して挑みました。そのあとに、すぐ部で反省会をしたのですが、メンバーの気付いた事や疑問に思った事をすぐにみんなで共有する事で、私自身気付かなかった疑問や気付きを改めて発見することができました。でも、もっとちゃんと自分の言葉を整理しながらうまく順序立ててしゃべれるようにしたいです…。また、身の回りの事に置き換えてみることができたとき、ちょっとだけ自分のものに出来た気がしました。

 

 

小学生のころから言われている、「分からないところは人に聞く。」「宿題はその日のうちに。」を大学生になった私でもできるように次回も頑張りたいです。

第3回では、今回のwsを通してどのようなパッケージになるのか楽しみです。