きしもとのブログ。

日頃のあれこれニッキ。

◯UX SHIGA エスノグラフィとKA法

 
今回のUX SHIGAでは、
 
まずは「写真を撮っている人を撮ってくる。」という宿題について。
うんうんとしばらく写真を撮ってる人を探していたのですが、まだまだ人を観る力が無いのか
そもそも私の活動範囲では人が少ないのかで、どうしようかと悩んでいました。
そして、私は、京都駅のイルミネーションのクリスマスツリーの写真を取るカップルに限定しました。(対象を絞りすぎてしまった…。)
なぜ、この場にしたかというとイルミネーションの前だと写真撮る人くらいいるだろうといったノリでした。
 
いざ人を観察しようとしても、いつ写真撮るの!?となかなか気持ちが焦ってしっかり見る事が出来きませんでした。
よくよく観ると同じ”カップル"でも一瞬で写真を撮り終えたり、何回もぱしゃぱしゃ写真を撮ったり、お互いに撮り合ったり・・・
なかなか見ていて楽しいものがありました。
だいたいはTwitterとかにアップしてリア充アピールするんでしょ!と思いつつも、
自分の想像していることとは違う使い方をしているかも…思い、写真を盗撮したすべての人にインタビューをすることに。
なんと、SNSにアップするといったカップルはほぼおらず、ほとんどのカップル(彼女)がアルバムを作る為に撮っているとのことでした。(その場、その場の思い出を残す為に)
しかも、きちんと現像までするとのこと…!
なかには、すぐに現像した写真をアルバムの素材として使えるようにキャリーバックの中にアルバムを持参していたカップルもいました。
凄い…。
アルバムを作ることであとで喧嘩したときに見直して気持を鎮める効果があるのだとか!なるほど。
なかなか、インタビューをするのは疲れましたがただ、写真を撮るだけでは分からなかった部分が見えたので話しかけてよかったです。
 
 
そして、WS当日
 
wsの当日、他の方が持って来た写真をみたらいろんなシュチュエーションでいろんな人を撮影していたので、
めっちゃ限定する必要は無かったのだと、かなり凹みました。(恥ずかしさで爆発しそうでした)
グループ内で写真を見せ合ったときに、持って来ていない方が数名おられ
「自分がなぜこの写真を撮ったか」になってしまい、正直言うとちょっと物足りなさがありました…。(しかも自分は絞り過ぎてさらに申し訳ない)
やはり、人の行動を見て写真を撮ってきていた方はとても面白かったです。
陳列されている商品のを撮っている方の写真だったり、売り物のテレビを写真で撮っている方の撮っていたり…
中でも、難しかったのが「情報共有をするための価値」。
情報共有は価値ではなく事実。
共有することで得られるものは何か。情報を共有することの背景にある価値をみつける事がなかなか難しかったです。
情報共有することで、円滑に仕事を進めることができる?
仲間はずれをつくらない?
情報を忘れないため?
そもそも「価値」という言葉を調べると哲学レベルまでいったので、価値って深いなぁと…。
 
 
価値マップでは、薄々もしかしてあの表のことかな…?と気付いていました。
それは、浅野先生の「絶対にどこかで重なります。独立するほど人間の行動はそんな簡単じゃない、複雑だ」という言葉でハッとしました。
 
 
 
 
全5回を通して・・・
◎社会人の方とお話をすることができた。
まず、社会人の方に対して「怖い」と思っていたのですが、気付けば自分がびっくりするくらいにたくさんの方とお話することが出来ました。
浅野先生はセミナーは懇親会に出るためのチケットだ。とおっしゃっていましたが、最初はもう社会人の方が怖くてしょうがない。
いきなり知らないワード出されたら「うん、うん」しか言えないし、つまらないなって思われたくない思いで一杯でビアバッシュのようなコミュ力の必要な場所がめっっちゃ苦手でした。
1回目は行かずに2回目から参加したのですがとにかく社会人の方とお話するなら、社会のこととかお仕事の事とかが会話になるのかな!!!??
とめっっっちゃ頭をフル回転して質問してお話をしていました。うーん、なんだか社交場のような雰囲気でした。
しかし、回を重ねるごとに話す内容がWSについての内容だったり、UX SHIGAに対する気持ちなどとても話しやすくて楽しいビアバッシュに変わって行きました。(価値のある500円)
特に、グループの方と別のグループの方も交えてもう一度「あの時はこうするべきだったよね!」とwsの振り返りの話しができたことが一番嬉しかったです!
とんちんかんな質問を投げてもご丁寧に教えてくれたり、プレゼンのフォローもしてくださったり終始ドキドキでしたが、社会人の方とやることで生まれるほどよい緊張感がとても心地よかったです。
最後には打ち上げの居酒屋さんでもWSのお話をする事ができて楽しかったです。自然とその方のお仕事のお話もお聞きする事ができて以前とは180度変わりました。
拙い幹事でご迷惑もおかけしましたが参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました…!!!!感謝でいっぱいです!
(最初、辞めようと思っていたのですが実行して本当によかったです!)
 
◎自分の思っている以上に人の行動はおもしろい。と気付けた
私はモノゴトを決めつける癖があり、「どうせこういう事だろう」「深堀するほど興味は無いしめんどくさい」で思考がストップしてしまいます。
それは、なぜか。
自分の経験から予測してしまいがち。
大多数の意見や行動に寄せられがち。
あと、なんせ田舎育ちの大学も田舎。都会の人と比べ物にならないくらいの人の少ない環境で育って来たので、自然と先入観でモノゴトを決めつけている癖がついていました。
 
しかしUX SHIGAが始まり、写真の宿題を出されてインタビューをしてみたり、他の方のもってきた写真を見たり聞いたりするとワクワクがとまりませんでした。自然と疑問も出てくる状態でした。
聞きたくてしょうがない状態。
人の行動には、経験や育った環境、人間関係などなど…複雑に絡み合ってるからこあわられるものだと気付きました。
それが、どこかで別の人と同じだったり一部違っていたり…。
まだまだ、人を観る目は養われていないけど、日常に「人を観る」ということを意識するだけでさまざまな角度からコトを見る事ができるんだと、感動しました。
 
◎発達したのか。
私は最初、UX SHIGAでは手法が学べると思い参加していました。
手法が出来ればなんかうまくいけるんじゃないかと思っていたからです。
それは、小中高での教え方が公式に当てはめたような教育をしていたからです。
公式を覚えればテストで100点を採る事ができる。テストのための勉強だったのです。
 
先生が何度もおっしゃる発達とは・・・
いろいろな「出来ること」が相互に関連しあって
当人の全体として「統一的にしっくりいっていること」。
 
うまく言語化出来ないのですが、
♯2では単純に「モノを観ている状態」でした。
スプーンが小さい。この容器だと果物がすくいづらい。チェリーの種が…などなど…
 
#3では「コトを考えなきゃ!状態」にレベルアップ。
ゼリーじゃないといけない利用状況や、チェリーの種を含めゴミがとっ散らかっていることがイヤという問題点の発見
いつもかわいくいたい女子高生をペルソナにたてるなどなど…
ここら辺で「コトとはこういうこと…!?」と何かをつかんだ気がしました。
ただ、まだまだモノとコトの違いが分からずんんんんんんんと苦しんでいました。
そこでハッとしたことは、自分はまだまだ「ヒトを観る力が無いんだ」というこに気付いた事と。
 
#4では「サービスについて勘違いしていた。何を学びに来ていたんだ」と大反省でした。
そのあとの浅野先生のリクレクションで人を観るってこういうことなんだと…!目から鱗でした。
 
#5では「ヒトをみることで疑問がたくさん湧いてきた」状態になりました。
↑小さな疑問でも「なぜ?」と問う大切さが全5回を通してしっくりきています。
(うまく書けなくて悔しい…。)
ほんのちょっとですが、発達したのかな…?まだなにか勘違いしてるのかな…?
 
手法が学べると思っていた最初の自分がなんだか恥ずかしいです。
料理出来ないのに、料理のコツだけを教わるような…?
(「料理」いい例え!と思ったらすでに浅野先生が寿司職人で例えていました…。)
 
 
このUX SHIGAで自分の今までの癖や思い込みに向き合い気付く事で
「(ヒトの行動に)なぜ?と疑問を持つ事」がなぜ重要なのか。
何よりも自分の思っていた想像を超える出会いがある事がとても衝撃的かつ楽しかったので
「なぜ?」と問う事はずっとやっていきたいです。
 
 
全5回、皆勤賞で参加できて本当に良かったです!
このUX SHIGAが無ければ情報デザイン研究会にも入っていないですし、UX JAPANフォーラムin福岡にも行っていませんでした。
本当に、これからを変える価値のある5回だったと思います。
浅野先生、大草先生、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
今後も?よろしくお願いいたします。
これからも、どんどん発達していきたいです!!!